お見事に「お」の悔しさがちょっと出る(他作)

作者が「悔しさがちょっと出る」と詠んだのは「お見事」はひとつの言葉でありながら「見事」という一つの名詞に「お」が遠慮した形でくっついてしまったという『川柳眼独特の捉え方』をしたからではないか?
冒頭の句は接頭語の「お」に対して名詞の「見事」がちょっと悔しがっている事例だが、今度は接頭語で強調する句を作ってみよう。
まずは「ど」。
『ど近眼近眼がどを激怒する』
『ど根性根性がどに励まされ』
「どスケベエ」も『近眼』と同じ。
次に『こ』。名詞、形容詞、形容動詞の接頭語として『こ』を付けると元の言葉より悪い意味で強調される場合がほとんどで多くの場合反論される。
『こを付けて言葉を強調する不思議』
「ばか」・・「こばか」
「うるさい」・・「こうるさい」
「きたない」・・「こきたない」
『かしこい』・・・『こがしこい』