最大の余震恐れるダム破壊

四川大地震の被災地で二十五日午後四時二十一分(日本時間同五時二十一分)ごろ、マグニチュード(M)6・4の余震があった。中国地震局によると、震源四川省広元市青川県。新華社によると、広元市で家屋が倒壊して一人が死亡、落石などで二百六十二人が負傷した。
うち二十四人が重傷。四川省と隣接する甘粛省でも三十九人が負傷した。
 二十六日で大地震発生から二週間。これまでM4以上の余震は百八十回以上起きているが、M6・4は余震としては最大。四川省成都陝西省西安など広い範囲で強い揺れを感じた。
新華社によると、広元市では七万一千三百棟の家屋が倒壊した。

 中国水利省は二十五日、四川大地震で大小のダム計約千八百カ所で何らかの安全上の問題が生じ、うち六十九カ所が堤防決壊の恐れに直面していることを明らかにした。
土砂崩れでせき止められた土砂ダムは被災地に三十五カ所できており、下流の住民ら約七十万人が危険にさらされている。
(5月26日中国新聞抜粋)