過去いくらもらったか見て包む金(他作)

私も昔は交際記録簿を設けて、『結婚』『入院』『香典』『法要』等項目ごとに出した額やもらった額をつけていたが、いつの間にか止めてしまった。
今は勘でやっているが、それでも一応『結婚』『香典』等大きな額になるものは他の人にいくらするか確かめて包んでいる。
結局、こんな行動をとるのは我々凡人が交際時の出費において『多過ぎると何となく損をしたよう、少な過ぎると恥を掻く』という『バランス感覚的貧乏根性』以外の何物でもない。
中元・歳暮も先の交際記録簿に記録していたが、退職してめっきり減った。私はこの二十年来歳暮でこちらから差し上げるものは『隠岐のサザエ』かまたは『地御前のカキ』を定番にしている。山陽の人には『隠岐のサザエ』を、逆に隠岐や山陰の人には『地御前のカキ』を送り両者から喜ばれてきた。
『人脈を保つ歳暮をまた今年』