自分かな親かな顔の著作権(他作)

面白い句だがコメントに悩む。
似たようなことだが、ある子どもが東大に合格した場合に「すごいなあ。両親の顔を見てみたいもの」と言う話となり、次には『親はきっとどちらも頭の良い方に違いない。親の遺伝だけではなく本人も当然努力しているんだよ!』と言って落ち着く。この場合、どうせ他人事ではあるし『DNAと努力半々?』と妥協することが多い。
冒頭の句のおかしさはあえて『著作権』と詠んで読者に『この顔は元々誰が作って誰にその権利があるか?』と質問したところにある。似たような権利に『肖像権』があるが、その名称に変えると紛れもなく、本人の『権利』となり、川柳として成立しなくなる。
作者の意を汲んで、どうしても『著作権』に固執するのであれば、親にも子にも著作権があると言えると私は思う。
なぜなら、幼い頃の顔は100%が遺伝でも、その後どんな生き方を選ぶかで顔付きが変ってくるから。
私が大嫌いな顔は『狐のようにずるがしこい顔』。好きな顔は『笑顔が優しく含蓄のある顔』や『年齢と共に知恵をつけた聡明な顔』。