巻き寿司の両端好きという男(他作)

巻き寿司の両端は作る際にしか食べれないものである。両端は無造作にノリからはみ出した具が沢山あるので巻き寿司の中で最もおいしい部分である。
従って、その部分は冒頭の句の男だけではなく私も好きである。
昔は母親の作った巻き寿司をいつも食べていたが、結婚して35年、妻が巻き寿司を作った記憶がない。作り方を知らないのかな?とも思う。
幸いなことに私は脳卒中で倒れて以来十年、脳の味覚細胞が狂ってしまったのか、巻き寿司がほとんど食べれなくなったので例え作っても食べないだろう。巻き寿司だけでなく「ノリ」がダメであのおいしい『味付けノリ』まで食べれなくなった。