上品に食べたらうまくないスイカ(他作)

適当に冷えたスイカに大きな口でかぶりつくと、甘さがのど元に溶け込む感じで何とも言えぬ食感がある。
イカは我を忘れてダイナミックにかぶりつくところに、自分では気のつかない隠し味があるのかも知れない。
気品の高い女性がいつもの上品な口元でスイカを少しずつ食ったところで時間がいたずらに掛かるばかり。食べ終わった際は、『種ばかり気になって何を食べたか分らなかった』ということにもなり兼ねない。
ちょっと参考に
?買う時はたたいて『ポンポン』と鈍い音のスイカが食べごろ。『ピンピン』と高い音はまだ若い。
?冷やす時は『ちょっとヒンヤリ』の15℃。冷やし過ぎは甘さがなくなる。冷蔵庫で4分の1玉で1時間半。
?切り方は、中心部分が最も甘いので、一玉を中心から半分八等分に分けると、甘味が中心から全体に行き渡る。
子どもの頃はよく下の句のようなことも思ったが、今や川柳で『出っ歯』など使用禁止の用語。
時代と共に言葉だけでなく認識も新たにしなければ・・・。
『スイカ食い出っ歯の人がうらやまし』