あっちこち傷付けてきた丸い石(他作)

『石のでき方』は小学校の理科で習った。思い出すと「山間部の上流では水の流れが速く、川底を削った荒い石がゴロゴロとある。
しかし、中流では、荒い石が流される間に他の石とぶつかり合って角が取れ丸い石が多くなってくる。
下流になると石は削れたりして小さくなり砂利や砂に近づいてくる。」
ざっとこんなことだったと思うが、石の一生を考えると人間の成長過程に似ているようにも思える。
若いときは自己主張が強い人間であっても年齢を重ね、多くの人と接触するに連れて、世間にもまれて角が取れた人間になる。
いつまでも角の取れない人間は、すごく賢い人間か超奇人変人だと思えば先ず間違いない。
この超奇人変人たる人物が、どの組織や地域にも一人や二人いるから困ったもの。
『歳重ね無理矢理丸石にもできず』