余生ってヤダな老後が長いのに(他作)

『余生』という言葉の響きが悪い。「晴耕雨読の余生」とか「のんびり余生を送る」とかの言い方をし『余分な時間』というニューアンスがあり『一生の終わりを待つ時間』とも聞こえる。
若い頃は他人事として聞いた言葉であり、落語に出てくるご隠居さんや、おばあさんが日当たりの良い縁側でネコと日向ぼっこをする姿が思い浮かんでいた。したがって『余生』は『感動』とは無縁のように思っていた。
しかし、自分が『余生』の入り口にさしかかった今は、今後は『何にも束縛されず時間もたっぷりある』ことに感謝しながら、ささやかながらも感動を求めて生きたいと思っている。
(金には当然束縛されているので念のため)
26日の厚労省の公表によると2006年の日本人の平均寿命は女85.81歳、男79.00歳とか?
今丁度60歳で後約20年ある。この時間を『余分な時間』としないよう自分で納得して過ごしたいもの。
では、年齢別余生句を。
『余生など真っ平御免六十歳』
『余生など呼ぶのはヨセイ七十歳』
『はしょっても迎えは来ぬぞ八十歳』