いじめでの自殺教師に注意義務

1999年に鹿沼市立中三年の白井丈人君=当時(15)=が自殺したのは、いじめが原因だとして両親が栃木県と鹿沼市に計約一億円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は28日、いじめと自殺との因果関係を認め、県と市に1100万円の支払いを命じた。
賠償額を240万円とした一審宇都宮地裁判決を変更した。
いじめと自殺との因果関係を認めた判決は少なく、傍観者への注意義務違反まで認定したのは極めて異例。
父親は『先生たちが団結して防止策を取り、生徒たちもやめさせる勇気を持てば少しずつ減ってくるのでは』と語った。