ネズミ捕りまたもとなりのネコかかる(他作)

この句は日常の些細な珍しい出来事に着眼。「またも」と「となり」の表現で面白い句としている。
「となりのネコ」で他人事に聞こえるところがこの句の最も面白いところかも知れない。
この句のネズミ捕りは文字通りネズミを捕らえる器具と受け取ればワナ式の物や粘着式の物を想定できる。
しかし、『ネズミ捕り』の語感からほとんどの人はスピード違反取締りの『ネズミ捕り』を考えるだろう。
冒頭の句は面白いがネコにとっては生死をかけた悲劇だ。
冒頭の句を、人間に置き換えて読み替えてみよう。
『ネズミ捕りまたも警官ひっかり』
こんなことはないだろうが、もしあれば、笑い者。
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