座席でのひじ掛け取りの無言劇(他作)

久々の名句だ。『劇』と言うより『争い』と言う方が適切だが、限られた言葉で言い切るにはやむを得まい。
『ひじ掛け取り』で私が思い出すのは、『新幹線』と『映画館』。
新幹線は通路を挟み三人席と二人席の座席で構成。これまで、出張等で少なくとも100回以上新幹線利用をした。勿論ほとんど自由席。発車間際に乗り込み空席となっているのはたいてい三人席の中央席。座席に座るにも荷棚に上げるにもトイレに行くにも不便な座席。おまけに中央席は左右の席との冒頭の句のような戦い。まさに『四面楚歌』ならぬ『二面楚歌』である。体格のいい人が左右にどっかり座り、堂々と腕を下ろすと、自分は左右から羽交い絞めにされたようで、身動きできない気分となる。同じ料金を出してスマートな美人が左右に座るのとは雲泥の差である。
『グリー−ン車』になると「ゆったり感」は全く違うと言うから、以上書いたことは、所詮は自由席にしか座らない貧乏人の「泣き言」かも知れない。
最近の情報によると日本航空が国内線にファーストクラスのロッキング・チェアを導入したようだ。
普通料金に+5000円だが、自宅のソファー感覚でゆっくりくつろげると言う。

『映画館』については、妻は韓ドラ専門で最近よく行っているが、私は『20年』くらいごぶさたである。新幹線の中央の席とほぼ同様と思われるので、コメントはここで終わろう。