残念だ何でバレたか遺憾です(他作)

この句はすごく的を得ておりリズム感が良い。
読むと、不正発覚直後のテレビでの謝罪する光景が浮かんでくる。
県知事や企業トップの不正が今やアチコチで発覚。その都度知事や社長は記者会見の席で鄭重に頭を下げ『遺憾の意』を表すが本音は冒頭の句のようなところと私も見ている。
この句を理解し易くするため、もう一句加えれば『尻尾出す下手な部下には腹が立ち』というところか?『(不正の)指示こそトップの俺がやったが、後を上手くやるのは部下の仕事ではないか!』と思いつつ県民やお客様には儀礼的に、部下には腹立ち一杯の思いで頭を下げているに違いない。
この句に乗じてかなりうがったコメントをしてしまったが『当たらずとも遠からず』であることは間違いないだろう。

『遺憾』の語はとは謝罪の際、曖昧に使われ私は大嫌いな言葉だ。その意味を、国語辞書で引くと、『希望通りにならないで心残りなことをいう』とある。
『遺憾の意を表す』とは自分に言う場合は『釈明』であり第三者に言う場合は『軽い批判』とある。
『不祥事を遺憾と言ってまずしのぎ』これは私の新聞への掲載句です。
続いて『遺憾』をキーワードに2〜3句作ると
『内容をウヤムヤにする遺憾の語』
『遺憾などイカンぞ削れ国語辞書』
『遺憾です言われ間延びの夫婦(ちわ)げんか』