待ち切れず出前を取りに行った妻(他作)

現役時には残業する時など近くの食堂からよく出前を頼んでいた。帰宅して再度食べるので「「親子」・「他人」どんぶりで軽く済ます場合が多かった。
あまり遅いと「牛や鶏をさばくのに時間がかかっているんではないか。誰か手伝いに行って来い」というような声が飛び始める。そうすると、扉が開いて「いつもありがとうございまーす」とタイミング良く出前が来るという具合だった。
しかし、我が家では出前は『お好み焼き』を注文する以外あまり取った記憶はない。
出前を取る場合は普通、お客さんの訪問が急にあったときや食事の準備する時間がないときだろう。その物が無性に食べたくなるというときもあるかも知れない。
いずれの場合でも、あまり遅いと句のように待ちきれずに出前を取りに行きたい気持ちになって不思議はない。
ちょっと話を変えて遠くに住む子から「孫を連れて来月帰る」と電話が入った場合でも、祖父母としては同じ気持ちになるのではないか?
1日ずつ暦を消していくがあと2・3日のところでついに切れてしまい「孫に会いたい気持ちが爆発」
「まだかいのーもう待てん。よし、わしゃあ迎えに行って孫だけ先に連れて帰るぞ!」(以上広島弁)という幸せなおじいさん像が脳裏に浮かぶ。
句で詠めば『孫来るの電話迎えの旅に発つ』というところか?