場所取りの新人評価花見酒(他作)

新入社員が入社して初めての公式行事が花見という会社は時期が時期だけに多いだろう。
この花見が盛り上がるかどうかのポイントは桜の花が良く見える所か、トイレからあまり離れていない所か、が大きな要因になる。
場所取りを命ぜられた新入社員2〜3人は、その日は朝から時間休を取って花見会場へシートを持ち急ぐ。
花見開始時刻の17時半過ぎまでどうして時間を過ごすか?持参した折りたたみの将棋で相手を変えながら何十回となく勝負をする。
いよいよ17時半ごろ課員到着。
「良い所じゃないか!」「ちょっとトイレが遠いかなあ」「もう少し向こうの若い女性グループに近ければなあ・・・・」と今更どうにもならないことを口々に言い自分の席を確保してゆく。
私の現役時代、課や部の花見はほとんど広島城で行われた。
上のコメントはややオーバーに表現したが、場所取りは確かに新人の仕事であり、時間つぶしに将棋板を持参したことは記憶している。
ただ、冒頭の句のように、場所取りの良否で部長や課長の人事評価があったかどうか私には分からない。