辞める日に聴く歌決めている夫

この句を読んで、約10年前にガンに侵され亡くなった元同僚のことを思い出した。彼は死の数ヶ月前まで一緒に仕事をしていた。彼は「自分の弔辞を読む人は既にお願いしており、葬儀の際に流す音楽も決めている」と、隣席の私によく話していた。私は、それを聴く都度、「死が目前に迫った人間が、よくもこれだけ冷静になれるものだ」と不思議に思っていた。最近は、通夜や葬儀の際で音楽を聴くようになったが、日本では元々習慣はなかったらしい。ヨーロッパでは「天国の階段」が人気だとか?