国民の痛み構わず税値上げ

自民、公明両党は15日、所得税と個人住民税の定率減税を2007年に全廃することを柱とした来年度税制改正大綱を決定した。タバコは来年7月から販売価格を1本1円引き上げ、「第三のビール」も同五月から増税する一方、減税は住宅の耐震改修の優遇措置など小粒にとどまり、財政再建に向け家計に負担増を求める姿勢を一段と鮮明にした。来年度改正では、国・地方合わせて実質2兆円超負担が拡大する。