存在を示すぞODA支援

政府は4日、2006年度予算編成に向け、政府開発援助(ODA)の枠組みでインドネシ
ア,フィリッピン両国に対し、テロ対策費用を対象にして無償資金協力を実施する方向で調整に入った。無償資金協力は従来、保険・医療分野や教育・人材育成が柱となっており、実現すればODAを直接テロ対策に使う初のケースとなる。今回のテロ対策支援は、「東アジア共同体構想」などアジア各国の関係強化をめぐる論議が活発化している時流をとらえ、経済・産業分野にとどまらない多面的支援によって日本のプレゼンス(存在)を示す狙いのようだ。