千円を拾ったとおりまた歩く〔他作)

作者の気持ちがよく分かる句だ。お金はなかなか落ちていないもの。
紙幣を拾うとまるで宝くじに当たったような嬉しい気分にもなる。
初めてで最後の経験だろうが、私が一回だけ拾ったのは「五千円札」。.
近所の路上の片隅に張り付いていた。
このような場所は再度歩いても幸運に恵まれることはまずないが、柳の下にドジョウがおりそうな場所は夏祭りの翌日の公園の隅や側溝。
祭り客が落とした千円札などが夜のうちにヒラヒラ舞い側溝に吸い込まれるように落ちることが多い。
『祭後は公園周囲を見て散歩』
せこい話だが小銭を探すなら自販機の下とか鉄棒下である。
ここまで書くようでは私も『浮浪者心理』と変わらないかなと思う。