資格などなくてもできる霊能者(他作)

当たっても当たらなくても良い霊能者。
本人にはもっともらしく真剣な顔をして適当に言っておけばひとまず所定の料金はもらえる。
言わば誰でもできること。
今、自分の周囲を見回していい加減なことを真面目な顔をして断定的に歯切れ良く言う人がいれば、その人は霊能者になる適任者と言えるだろう。
私は、冒頭の川柳を読んだとき、11月21日に各新聞が取り上げた『ニセ医者30年65歳逮捕』の医者とイメージがダブった。
診療所の運転手からカルテを見ながら見よう見まねで独学で勉強したというからすごい。
他人の免許証コピーは法違反であり決して良いことではないが、医術を学び患者に人気が良かったというから、敬意を評するほかない。
人命を扱う医師がいとも簡単に無資格で医療行為を行えるのだから、ましてや当たろうと当たるまいと関係ない霊能者の『資格』などどうでもいい話ではないか!
ちなみに『霊能者』『霊感者』の資格があるのか一応調べたところ、全て自分が霊能や霊感を発するよう振舞う『自称者』であるという。
麻原彰晃大川隆法福永法源、ぎぼあいこも同様である。
最後に作者に二句
『歯切れさへ良ければできる霊能者』
『心さへ掴めばできる霊能者』