ちぎるのと切るのとでさへ変わる味(他作)

昔は、今のように鋭利な包丁はなかったから、手でちぎったり、そのままかじりついていたはずである。
現在は包丁のお陰でちぎることはほとんどなくなった。しかし、ちぎって食べる方が美味しい物もある。
『レタスは包丁で切らず手でちぎるのが美味しい』と言われる。
理由は、『包丁など刃物で切ると、細胞膜が傷付き、細胞中の水分が流れ出てしまい、栄養価もダウンする。ところが手でちぎると、細胞膜で包まれたまま、細胞同士が離れるだけで済む』ということらしい。
大胆にちぎったレタスは、冷水で冷やすと、よりしゃっきりする。