似ていると言われ傷つくイカとタコ(他作)

この句は読者には分りにくい。『チヌ』に『鯛』が似ていると言われて鯛が傷ついたという句なら一読明快だが、何回考えても難解である。
朝から、オジンギャグはさて置いて、真面目に。
イカとタコの違いは足の数でタコは八本、イカは十本。これには例外もあってタコイカというテコギイカ科のイカには足が八本しかない。
足の本数の違いなど両者の違いを考えるにはどうでも良いこと。

共通のキーワードは『スミ』
吐く目的は?
 タコ・・外敵の視界をさえぎることを目的とする(一気に広がる)。
 イカ・・外敵の気を逸らしておいて逃げることを目的とする(一旦紡錘形にまとまって大きく広がる)
食感は?
 イカ・・多量のアミノ酸が含まれ美味しい。イカスミソースはウニにも匹敵する甘味がある。
 タコ・・アミノ酸の量が少し(イカの30分の1)、生臭さあり、サラサラ、(パスタに絡みにくい)熱すると固まる
こう考えると「イカの方が一本も二本も格が上でしょうか?」みなさんはいかが思われますか?
(失礼)