女房が通訳になる獣医院(他作)

この句では獣医院に連れて行った動物が何か分らない。猫派は猫を思い浮かべるだろうし、我が家のように犬派は犬を思い浮かべる。
我が家が犬を飼い始めて15年になる。『犬は飼い主に対して犬語で話しかけてくる』と言われるが観察しているとそのことは間違いないようだ。
そして、飼い主に自分の意思が伝わらない時は、大声で泣くとか唸るとか感情をあらわにする。
犬の言葉であるいわゆる『犬語』は「吠え声、尻尾の動き、顔の表情」等を使って表現する。犬は人間の二歳児程度の言語聞き分け能力があると言われる。

言葉を話せるのは動物では人間だけだろうか?
どこかの国のゴリラは手話を使って人間と話すという。また、インコは理屈のとおる話をするとか?
さて、我が家の犬も話をしてくる。
ヨークシャテリアは犬の中でも甘えで有名であるが、
抱いて欲しい時は体を立てて二本の前足を家族の膝に乗せてくる。
妻や娘が食事を終えて箸を食卓に置いたのを見極めて、走り寄り尾を振ってエサをねだる。
一段低くなっている玄関にわざと下りて『ウーウー』と呻き床に上がれないことを装い一瞬でも抱いてもらおうと思う・・・この辺りは知能犯の臭い
妻が車のカギを持てば連れて行ってもらおうと思って、眠っていても飛び起き玄関口に出る。

『現金な犬に疲れを癒される』