午後可決ガソリン明日からまた値上げ

揮発油税などの暫定税率を復活させる税制改正法案は三十日午後の衆院本会議で、参院送付から六十日以内に採決されなかったとして、憲法五九条の「みなし否決」を適用する動議が与党の賛成多数で可決される。与党はこれを受け、同法案を出席議員の三分の二以上の賛成で再可決し、成立させる方針。四月一日から失効したガソリン一リットル当たり約二十五円の暫定税率は五月一日、一カ月ぶりに復活。原油価格の高騰もあり、ガソリン小売価格は一日から順次値上がりする。
 みなし否決を経た衆院再可決による成立は、一九五二年の国立病院特別会計所属資産譲渡特別措置法以来五十六年ぶり二例目で、極めて異例。