まず携帯給食費など後回し(他作)

NHK受信料、国民年金に始まった国民の不払い。今や正直者は馬鹿を見るという『不払いムード』が日本列島に漂っている。
この句は『小中学校の給食費』不払いを詠んでいる。『給食費を払うくらいなら携帯の使用料を優先して支払う』という保護者の考え方をそのまま句にしている。『小中学は義務教育だから払わなくてもいいではないか!』というのが不払いの言い分というから開いた口が塞がらない。
最近では、全国の都道府県立高校の『入学金・授業料の滞納』が06年度だけで4億6千万円あることが発覚した。
また、2006年には「公立病院に対する治療費の不払い85億円」も発覚している。
これらを考えてみると、不払いの対象となっているのは国や地方自治体ばかりである。
なぜ国や自治体に『不払い』が多いか考えてみると、
1、国・自治体側の債権管理体制が確立されていない。
2、不払い側に少々滞納しても厳しい措置はないだろうとの甘えがある。
(民間への不払いもあると思われるが、国民へのインパクトが小さく、ニュースバリューがないのでマスコミが取り上げてないだけかも知れない)
国や地方自治体は『国民に舐められない』ために、そして『正直者が馬鹿を見る』ことがないよう不払い者には何らかのペナルティを科さなければならない。
そういう意味では今回、千葉県と長崎県の県立高校の入学式において入学金を納めなかった生徒に入学式に出席させなかった事例は、子どもには全く責任はなく可愛そうであるが、止むを得ない措置と考える。
『不払いムード』が強く吹いている日本列島だが、許すことができないのは、『不払者が何事もなかったように支払者と同様のサービスを受けること』。しかし、国民年金のように『将来的に自分の年金額が減る』というものならば、チョッピリは許せる。(勿論、年金財政面からは許せないが)

『泥棒と不払いの差を孫が聞き』