ため息も一緒に入れたのし袋(他作)

ここのページでは少々変でも面白おかしい川柳を取り上げてきた。
しかし、この句は一般の句で投句しても充分入賞すると思えるほど名句だ。
この句の状況を想定してみよう。『ため息を入れる』場合は二つ考えられる
ひとつ目。千円単位ののし袋では『ため息』は発生しないだろうから、当然『万円単位』ののし袋と考えられる。これで迷うのは『5万円では少ない』と思うときだ。『6万や7万や8万では中途半端でダメ、9万では常識を疑われる、仕方ない、10万円にするか!』という場合で一気に当初の思いから倍増した時。よくあることだが『ため息』は間違いなく出る。しかし、実際にはこれだけ多額ののし袋を他人に渡すことはないので先ずは大丈夫。
ふたつ目。真のため息は、金額の多寡の問題ではない。例えば「自分が不信感を持っている上司に新築・子どもの結婚等、祝い事があり、部下の間で一律二千円祝いをしてあげようと決めたとき」等自分の意思に反して義理で出す場合には例え千円であれ、自分の気持としては捨て銭なので『ため息』が出る。
『羽付けたお金なんぞは包むまい』