先生はホントは親を叱りたい(他作)

現在は小学生の子を持たず、教育現場を知らない私にはいささか難しい句だ。
これが現実であったとしても、子供は先生の意を適切に家庭に持ち帰り母親に伝えることは不可能。
仮に授業参観日に先生が『これ幸い』と日頃と同じことをすると、保護者は『自分達へのあてつけ』だとすぐ察し反発するだけ。
少子化時代の今、子どもの教育に真剣になっている親ほど『担任が悪いのか』『子供が悪いのか』あるいは『自分が悪いのか』本当に悩んでいるだろう。
作者は『先生が悪い』と思っている責任転嫁タイプの親であり、真剣さは40%程度位だろう。
ちょっと話の的を外して、人に物申す時第三者にさりげなく言うのも効果的だと思う。
冒頭の句もその事例だが、
『もう少しきれいにせよと娘(こ)を叱る』・・・実際は妻を叱ったもの
『コーヒーを飲むかと妻が犬に聞く』・・・・夫に対する妻のコーヒーの督促