生け花に混ざって造花生きて見え(他作)

そうだろうか?私は基本的に造花は嫌いだ。同じ状況ならば私は次のように詠むだろう。
『生け花に混ざる造花の異物感』
盆の墓参りに行くと、時々造花を飾った墓が見受けられる。これなどは「もってのほか」と感じる。
話は変るが、昔勉強のできる人たちのグループの中にあまり勉強のできぬ人が入り「私は勉強ができるんだ」ということをあたかも装っているような人がいた。悪い例えだが、冒頭の句の「造花」もそれに似ていると思う。
アートフラワーを楽しんでいる人には叱られるが、『造花』には芸術品としての精巧さはあっても、『生け花』の持つ花本来の美しさはなく、本物に似せることだけににこだわっているので、やはり私は好きになれない。