本当の意味も変だな気が置けぬ(他作)

ウィキペディア辞典によると、『気が置けないとは「気兼ねすることがない」の意味であり、
「油断できない」の意味で使用するのは誤り』とある。チャゲ&優子のナンバー「ふたりの愛ランド」で「油断できない」の意味に使われたことが有名という。
私が思うのに、『気が置けぬ』という否定的な言葉を使って、全く逆の『気兼ねの要らない=気が許せる』という肯定的な表現をするから、誰もが戸惑って誤用するのだろう。勘違いして使用している慣用句はたくさんあると思われるので文部科学省は、「慣用句検討審議会」なるものを設けて審議したらいかが?
ここまで書いてはきたが、私も冒頭の句には同感である。
相手と話していても相手の心の中に自分の気持ちを置けないということは明らかに、相手が『油断できない』ということに過ぎない。

『気が置けぬ仲』を普通に『気が置ける仲』となぜ言わないのか実に不思議だ。
恋愛時代の男女の仲が『嫌よ嫌よ』も『好き』のうちで発展して行くが、日本語もそのように逆を言いながら『発展』?していくのだろうかとふと脳裏をよぎる。