似顔絵は気にしてるとこ誇張され〈他作)

「似顔絵」には肖像画のような芸術的な物から、漫画やイラスト、警察の指名手配の「似顔絵」ような物まで色々ある。
いずれの似顔絵も人物の顔の特徴をよく捉えている。面長な輪郭、秀でた額、小さな目元、出歯等々。
概して本人が自分の顔の嫌いなところとして気にしている部分が多い。描く人は「可愛く書く」のではなく「本人に似せる」のが目的だから、本人が気にしようがすまいが容赦なくありのままを描く。
可愛く描いて欲しい人や気にしていることを誇張して欲しくない人は、それなりの相場のところに行くべきだろう。そこではありのまま描いては商売にならないので、依頼者の意に沿うようどのようにでも描いてくれるだろう。しかし、「お化けだあ!」と言われることにもなるので「変身したもの」を他人に余り見せないよう。
一度だけパリに行ったことがあるがモンマルトルのテルトル広場は似顔絵描きが多いことで有名と言う。画家も無名のうちはこうして収入を得るらしい。