犬猿の争い安倍氏立候補

ポスト小泉最有力候補とされる安倍晋三官房長官が24日、自民党総裁レースに立候補する意向を示したことで、後継首相レースが熱を帯びていくのは間違いない。
同じ森派福田康夫官房長官への支持が世論調査で急伸したことも、この日の踏み込んだ発言の背景にあるようだ。
有力な対立候補の福田氏に照準を合わせ攻勢をかけた形だが、小泉内閣の要だけに改革に伴う格差問題などで批判を浴びかねないジレンマを抱える。
安倍、福田両氏を『犬猿の仲』と指摘する森派議員は多い。
02年10月の拉致被害者5人が帰国の際に、福田氏(当時官房長官)は『一時帰国』と位置付けたのに対し、安倍氏(当時官房副長官)は、『絶対に北朝鮮に戻すべきでない』と反論したという。