3回も運が続けば実力さ(他作)

『運も実力のうち』とは人事の内命があった後など、その結果を見てアチコチでよくささやかれる言葉だ。
どんどん出世して行く人をねたんで『単に運が良いだけ』と言い放つわけにはゆくまい。
それほど会社の人事担当者の眼は節穴ではない。
客観的には運が良かったと見える人事でも本人が実力を当然備えているからそのポストに適任として配置されたのだ。
おそらく運だけで積み上げられた人間は非常事態が生じると積み木のごとくもろく崩れ去るに違いない。
別な話をすると、マージャンは実力3分に運7分と言われる。パチンコは運が9分だ。これだけ運の確率が高い競技で勝ち続けているということは、いかにその人間に実力があるか?ということであろう。
逆に事例は悪いが「自分の人生には全く運がなかったから路上生活を余儀なくされている」と言う場合はどうであろうか?
私は「誰でも一生のうちに最低3回はチャンスがある」ということを聞いたことがある。それが何のチャンスかは分からないが、先の例の人が『路上生活に』なったことを現在後悔しているとすれば,そのようにならずに済んだチャンスは何回かあったということであろう。至近な話、30年以上もグウタラ亭主に泣いてきた奥さんだって、過去において何回か思い切って手を打つチャンスがあったはずである。