石仏は春はやさしい顔になり(他作)

ちょっと屁理屈を言わせてもらおう。硬い石で作った仏像が四季によって表情を変えるとはとても思われない。
作者は「石仏は目で見るものではなく訪れた人の気持ちで見るものだ」ということでこのような句を詠んだのであろう?
、奥さんを石仏に例えるのは誠に失礼だが、この句は「長年連れ添っている奥さんの姿を表面だけで見つめてもそう変わるものではない。たまには奥さんを心で見つめてあげなさい。そうすると奥さんだって優しく応じてくださいますよ」とだんなに言っているようでもある。