手の平で踊る小泉流人事

第三次小泉内閣が31日夜、発足した。内閣の要になる官房長官に初入閣となる安部普三自民党幹事長代理を起用。谷垣財務相は留任、麻生総務相を外相に横滑りさせた。改革全般に目配りする経済財政担当相は竹中氏から与謝野自民党政調会長に交代、竹中氏も総務相として閣内に残し「ポスト小泉」候補を要所に配した。先の衆院選で初当選した猪口邦子ジュネーブ軍縮大使を少子化男女共同参画担当相に抜擢した。自民党役員人事では武部幹事長が留任、「小泉構造改革」の総仕上げを目指す。