私の子だけど私のものじゃない(他作)

当たり前のことを詠んだ句だが、「作者が改めて静かに考え,子が離れていく寂しさを詠んだ句」の様である。人間は生れ落ちた時から親の子ではあるが、人格を持った一人の独立した人間として生きる権利を持っている。若い親はそのことに気ずかず、とかく私物化し勝ちだ。同様に妻に対しても『俺の妻だけど俺のものじゃない』という認識が徹底すると最近増えているドメスティッツク・バイオレンス(家庭内暴力)がもっと減るだろう。