ちちゃいからサッちゃんと呼ぶ親が逝き

童謡「サッちゃんは誰でもなじみの歌であろう。これは芥川賞作家の阪田寛夫氏が作詞したものだが、彼が3月22日、79歳で死亡したそうだ。この歌は昭和三十年代NHKラジオの「歌のおばさん」の松田トシが歌いヒット。皆に愛される理由は1〜3番に共通して出てくる「だけどちっちゃいから」に秘密があると詩人まど・みちおは指摘している。結びが「おかしいな」「かわいそうね」「さびしいね」となっているのも子供心が伝わってくる。「ちゃん付け」で呼び合った昔がなつかしい。