天敵のテレビをにらみ今日半寿

今日は1925年(大正14年)3月22日に日本でラジオ放送が開始して満80年。人間で言えば半寿の祝の歳だ。一般にテレビが出回り始めたのは昭和33年の平成天皇ご成婚前後と記憶しているが、それ以降に生まれた世代にラジオと言えば「なんだ生きた化石じゃないか!」ぐらいに言われて馬鹿にされるかも知れない。しかし、まだまだ、ラジオの良さは捨てたものではない。テレビとラジオの違いを、文化放送で朝のワイド番組を担当している野村邦丸さんは先生と生徒の対話になぞらえ「朝礼台から全校生徒に向かって話すのがテレビの司会者ならば、職員室で生徒に『最近、どうだ』と話しかけるのがラジオのパーソナリティである。」と言っている。なるほど、『人間の心に深く分け入る』のがラジオの役割かも知れない。テレビは人の動きを止めるが、ラジオは、仕事をしながらあるいはドライブしながら聞く人は多い。心に残る良い番組をどんどん作ってほしいものだ。