あれほどつらいことでも思い出に(他作)

この句を読んで「楽しいこと」と「苦しいこと」はどちらがより思い出に残っているだろうかと考えた。私自身、「苦しいこと』の方が思い出に残っている。
人間は、「悲しい・苦しい」思い出から自分を守るために本能的にある程度忘れるようにできているらしい。
「悲しい・苦しいこと」を繰り返し繰り返し思い出していると、脳の仕組みとして『記憶の回路が強化される』そうだ。
面白い考え方もあるので紹介しよう。
本来「悲しい・苦しい」記憶は、生物にとって『貴重な体験』という。
例えば、熊に襲われたとして、その記憶を忘れてしまったら、再び熊に遭遇した時、逃げないと殺されることは間違いない。
視点を全く変えて人間形成について考えると
『成長の肥やし苦しさ悲しさか』となる。

五歳誤射二歳が死亡ライフル銃

九日午後零時二十分ごろ、東京都目黒区五本木の医師立松秀樹さん(39)宅から「銃が暴発してけが人がいる」と一一九番があった。
立松さんの二男で保育園児直樹なおきちゃん(2)の右胸部を弾が貫通しており、病院に運ばれたが、約一時間半後に死亡した。
死因は失血死。
 警視庁捜査一課と目黒署は、近くにいた幼稚園児の長男(5)がライフル銃を触り、誤って引き金をひいた可能性があるとみて詳しい経緯を調べている。
 調べでは、立松さんは一階の応接間で、一人でクレー射撃用の銃など四丁を手入れしていた。立松さんが、テーブルの上に銃を置いたまま、隣の部屋に手入れ用の道具を取りに行った数分間に、子ども二人が入室。
立松さんが戻ると同時に銃が暴発したという。
 立松さんは銃の所有許可を持ち、八日には趣味のクレー射撃をしていた。
立松さんは、両親や妻、子ども二人と暮らしており、当時全員が自宅にいた。

(10日中国新聞速報)
『父親の泣くに泣かれぬ銃管理』(感想句)・・弾を詰めるのは射撃直前という銃管理の鉄則を怠っており父親の泣きつくところはない。