あれほどつらいことでも思い出に(他作)

この句を読んで「楽しいこと」と「苦しいこと」はどちらがより思い出に残っているだろうかと考えた。私自身、「苦しいこと』の方が思い出に残っている。
人間は、「悲しい・苦しい」思い出から自分を守るために本能的にある程度忘れるようにできているらしい。
「悲しい・苦しいこと」を繰り返し繰り返し思い出していると、脳の仕組みとして『記憶の回路が強化される』そうだ。
面白い考え方もあるので紹介しよう。
本来「悲しい・苦しい」記憶は、生物にとって『貴重な体験』という。
例えば、熊に襲われたとして、その記憶を忘れてしまったら、再び熊に遭遇した時、逃げないと殺されることは間違いない。
視点を全く変えて人間形成について考えると
『成長の肥やし苦しさ悲しさか』となる。