親友に恋人できてつまらない 相模原 もう歳

この句は「結婚」でも「出世」でも同じ。
人間の複雑な心理を詠んだ句である。
本来ならば「親友」なので相手に良いことがあれば心から喜んであげるべきこと。
冒頭の句で作者が「つまらない」と詠んでいるのは自分が寂しくなるからである。
理想的な姿は「親友と一緒に恋人ゲットする」形だろう。
今までお互いに彼氏がいないから親友として付き合っていたのに親友に「彼氏」ができるとこちらは急に寂しくなり「枯れ死」する。
30歳過ぎても恋人ができないと、親は心配。「できた」と報告を受けると祝い酒。「恋人」ができたと知って急に寂しくなり一人寂しく食事に通い始めるのがその親友。益々肥えて若い男性から敬遠される存在に。
親友は所詮他人、親の心理と全く違うのは当然。
親の心理状況に近い人ほど真の友人と言えるかも知れない。