娘(こ)が父にバージンロードの歩を合わす(他作)

年老いた父なり、足が不自由な父ならば当然なことで、特に川柳の素材にするようなことでもない。
「通常はウェイディング姿の娘が歩きにくいので父親が娘に歩を合わす」が、逆になったのを詠んだものだ。
私の長女も昨年結婚。
私の最大の心配事は杖でバージンロードを歩くことができるかどうか?
『娘にゆっくり歩を合わせてもらい』どうにか歩き切ったときは結婚披露宴等がすべて終わったように安堵した。

冒頭の句は、見た現象だけではなく、娘さんの心情にまで入りこんで、
『娘(こ)が父に思い出たどる歩を合わす』とすると、益々味が出て良くなったのではないか?