オレのこと乙と呼んでる契約書(他作)

作者はご不満のようだが、一般的に売買契約書や賃貸契約書では業者側を甲と表現し、お客様側を乙と表現するものである。
どうも学校時代に、成績良い人は「甲クラス」、悪い人は「乙クラス」とクラス分けされたイメージがいまだに抜けきっていないらしい。
さてこの甲乙は「十干」であり、中国古来の学説からきている。
全部並べれば「甲乙丙丁戊巳庚辛壬葵」となるが、私は甲乙丙までの契約書しか見たことがない。
甲乙は契約当事者であり、丙は乙の保証人の場合が多い。
ただし、NNR国際ユニオンが主催する「国際結婚婚約締結書」では次のとおり少々事情が違う。
甲・・・国際結婚業者
乙・・・結婚相談室
丙・・・日本人男性会員
丁・・・外国人女性会員
いずれにしても契約書に一々本名を入れていたのでは条文が長くなるし、もし一字でも間違えると契約書の効力にも関るので、十干を使用しているものであり、何を使おうとどうでも良いことである。