一万円あんた届ける?届けない?(他作)

普通の会話のようだが、日常の出来事を通じて人間の心の機微を詠んだ素晴らしい川柳だ。
さてこの一万円あなたはどうしますか?
「そのときの状況によりけり」ではないだろうか?
数人で一緒に歩いていて拾い、警察が近くにあれば届けるだろう。
しかし、公園で一人散歩中に拾うとどうだろうか?『やったー』と『宝くじが当たったような喜びではないか』そこでは、拾得物をポケットに入れると法違反になることなどすっかり忘れてしまう。
家に帰ってもルンルン気分で小学1年生の娘に理由を聞かれてつい言ってしまい、娘からは「私は50円でも交番に届け出たのだからお母さんも届け出なさい」と諭される始末。
翌日「届け出たよ」と言うと「預り証を見せない」と娘。
なんと我が娘ながら小生意気な。
状況によりけりだが結論は、
『人が見てないと届けないだろ一万円』
十万円になると扱いは変わる。
『良心の呵責届ける十万円』