言い訳をしながら使う二千円(他作)

いきなりこの句を読むと読者は意味が分り難いので、その前に一句作ってそれからコメントを始めよう。
『二千円郵便局が供給源』
郵便局は『資金運用の非効率性」や「現金事故防止」の観点から会計検査院で指摘を受け、2005年から三年かけて郵便局の窓口端末機に接続する『オートキャッシャー(紙幣硬貨入出金機)』の導入を進めた。
この機械は、現行紙幣全てが最低数量入っていないと動かない仕組みとなっている。
オートキャッシャーは『基本的に最も枚数が少なくなるように紙幣硬貨が出される』ものであり、コンビニのように、「全部千円札でよろしいですか」ということは許されない。
従って郵便局では嫌でも『二千円』を事務的に受領することとなる。
『二千円』を受領した人は街なかで気を使いながら言い訳も交えて使用していく。
いずれにしても二千円札は発行額の八割が使われず日銀の倉庫に眠っていると聞く。
2007年5月の讀賣新聞は、睡眠枚数は7億2400万枚、積み上げの高さ72kmと報じている。
紙幣の発行を決定するのは、時の政府であり、責任も政府にある。
二千円札の発行は2000年だから、時の首相は小渕氏。
責任を取ってもらいたいが既に墓の中。
これを『先見の明がある』とでも言うのだろうか?
『先を見て責任取ったか小渕さん』・・・脳梗塞だけにそれはないだろうが・・・。