ゆっくりと電話を戻すいい電話(他作)

久々のソロホームランという感じの句だ。
同感である。余韻の残るいい電話のときはゆっくり受話器を戻すが、くだらない電話のときはそそくさに戻す。
浦野啓子/著  相手に喜ばれる「電話の受け方・かけ方」 基本マナーでは
 会社での電話応対について次のように書いている。
 1、相手の心に「余韻を残す」電話を受ける技術―「挨拶」+「社名」+「名前」を告げる四秒間にさわやかな余韻を残   そう
 2、言葉は「プラスワンフレーズ」で輝く―相手の考えを引き出すために、ワンフレーズを加えよう
 3、ちょっとした「会話の工夫」でセンスアップする―日々の生活のなかに話の材料はいっぱいある
最近の悪い事例を。
昨日、ある葬祭会館から電話がかかってきた。
「今キャンペーンをしていますのでもう一口増やしてもらえませんか?」と言う。
セールストークとしては最低であり、「どういうことですか?キャンペーンをしているのはお宅の会社の内部の問題でしょう。一口増やして私にどういうメリットがあるのですか?」「一口だと一回使われると終わりになりますから・・・」「エ〜我々夫婦はまだ六〇前後で元気すよ。我々が八〇代になったときにはその時考えますから今回は勘弁してください」「はい」私はガチャンとは切らなかったがあまりにもお粗末な電話にビックリした。
まるで『夫婦がいつ死んでも良いよう準備しておけ』と受け取られかねないほど口下手であり、私にとっては悪い余韻が残った。