日本へ旅行者四年更新中

二〇〇七年に日本を訪れた外国人旅行者数が、前年比13・8%増の約八百三十四万九千人と初めて八百万人の大台に乗せたことが二十八日、国際観光振興機構の調べで分かった。
経済成長が続くアジアを中心に旅行者が増え、四年連続で過去最高を更新した。
 政府や旅行業界は一〇年に訪日外国人一千万人を目指すビジット・ジャパン・キャンペーンを進めており、目標達成への弾みになりそうだ。
 為替相場が円安基調だったことで買い物需要が旺盛だったことや、日本食や文化に対する関心の高まりが要因という。
国別では韓国が22・8%増の約二百六十万人と大幅に伸び、訪日外国人全体の約三割を占めた。
 シンガポールは31・0%増、〇七年が国交正常化三十五周年だった中国は16・2%増だった。
欧米では、フランスが16・9%増と目立った。
 一方で海外に出国した日本人の数は前年比1・3%減の約千七百二十九万八千人で、新型肺炎(SARS)の影響で落ち込んだ〇三年以来、四年ぶりに前年を割り込んだ。