前例があるかとすぐに聞く上司(他作)

素材としてはあまりにも古いので、今でもこんな上司がいるだろうかと不思議に思う。
昔は役所に対して何か新しいことを要望すると『そんなことは前例がない』と断られるのが常であった。それは役所全体の『前例依存症』という名の『思考習慣病』からきていたものであり、役所が市民等から嫌われる所以でもあった。最近私も居住する市役所に対して、時々要望等をするが返る回答が常に『親切な』のに「こんなはずではなかったが・・・」と驚いている。『けんもほろろに断られた』と言う話も聞くが、それは『要望する側の態度』と『明らかに内容が無理な問題』と私は思っている。役所は昔から確実に変っている。平成の大合併をして行政への風当たりが強い現在、役所が市民をないがしろにできるはずがない。昔と変らないのは厚生労働省くらいではないか?
さて、冒頭の句の上司に聞かせたい言葉があるので紹介したい。
初代南極越冬隊長西堀栄三郎氏は『とにかくやってみなはれ、やる前から諦める奴は一番つまらん人間だ』そして、『物事には必ず一度は最初というものがあり、最初のないものはない』と言っている。
私もついでに一句を。
『前例がなければここで作りゃ良い』