イヤなことされたほうだけ覚えてる(他作)

イヤなことはした側はすっかり忘れているだろうが、された側はいつまでも記憶している。それは昨日コメントしたように動物の自己防衛本能である。しかし、我々人間は一般の動物とは違うので本人の意識次第によっては忘れることも忘れないことも可能である。
所詮は終わったこと。いつまでも昔のことをほじくり返して、「あの時はこうだった」「あんなことを言われた」と思っている人はいつまでも記憶は消えないだろうし、「あんなこともあったけど良い勉強になった」と前向きに考える人は記憶が全く消えるとまではいかなくても、いつまでも過去に縛られないだろう。
いずれにしても言えることは『いつまでも過去の不幸を引きずっては未来の幸福は見えない』と言うこと。
『過去』の字の意味は、人間は『過ち』を犯しながら日々を『去って』いくということのようであり、相手の「過ち」も自分の「過ち」も大目に見て生きることが楽な生き方のようだ。
他人が自分に対して行った『過ち』は冒頭の句のようにいつまでも覚えていても、自ら自分を責めるような『過ち』はその人の性格にもよるが「自殺」という状況にも発展しかねない。