逃げたご褒美なのか時効って(他作)

『そうなんですよ』と言いたいところだが、単純に肯定すると皆さんからお叱りを受けるので少しコメントを。
私達が『時効』と聞いて思い出すのは一般的に金銭の貸借や殺人等の犯罪。
この句は殺人等の犯罪を指して詠んでいる。
民法では『公訴時効』と呼ばれるもので、犯罪後一定期間が経過することにより刑事訴追が許されなくなる制度である。
犯罪が終わった時から、死刑に当たる罪については25年、無期懲役や無期禁固に当たる罪については15年というように、その罪の重さに応じて1年から25年の期間が定められている。
問題はそれが『ご褒美』かどうか?
時効制度設定の理由は
?一定期間起訴されない状態が続いたという事実状態を法的に尊重する
?時の経過により立証資料が消失・散逸する。
ことのようだ。
しかし、重大犯罪については、その8割以上が検挙されており、『ご褒美』を手にしている人は少ないのでご安心を。