ゆっくりでいいよそばで待たれてる(他作)

私は体が不自由になって、週一回のリハビリ送迎訓練の車に乗るとき、あるいはタクシーに乗るとき等、いつも『ゆっくりでいいですからどうぞ』と言われている。
『ちょっとお急ぎくださいね』と言われたところで、急いで転んで怪我をするのがオチ。
そういう意味で送迎のスタッフやタクシー運転手の『優しい心配りのひと言』にはいつも感謝している。
精神科医斉藤茂太さんは、『ゆっくり力』で全てがうまくいくと分析している。斉藤茂太さんは「待ち合わせ時間ギリギリに、息せき切ってやってくる人がいるが、このタイプは、早めに行って待たされると、すごく損した気分になる人が多い。こういう人は『時間にケチな人』であり、いつも時間に追いまくられている。従って、たとえ10分でも余裕の時間を持って待ち合わせ場所に行くと相手はハラハラしないし、自分もドキドキしないですむ」と言う。

冒頭の句に話を戻して、昔厳しい上司から多くの仕事を目の前にして、『ゆっくりで良いから翌朝までにやれ』と夕刻言われ、何度深夜徹夜作業したことか。