何もせぬことをしに行く里帰り(他作)

『何もせぬことをする』とは面白い表現だ。
『里』とは何だろうか?そこは、『自分を育てた親や、温かい友人、知人がいる場所』である。更には『アイディンティティ(自己の存在)の行き着く先』でもある。
「何もせぬ」けど「何をするか」思いつきであえて詠んでみると、
『孫の顔見せに行くだけ里帰り』
『新鮮な空気補給に里帰り』
『青春を呼び戻すため里帰り』
『あらためて自分見つめる里帰り』
という句が浮かぶが、結果的には、
『何もせず潤い多い里帰り』
というところ。